「バター・ロール&ピロシキ」レッスン

今月のベーシック・ブレッドは、日本では食パンと並んで食卓で馴染み深いバター・ロールです。

 

あまりに馴染み深く見慣れていて、そして多種多様なパンがある今では、とてもシンプルなパンで作るのも簡単なように思ってしまいます。

 

ですが、実は焼き上がった時にきれいに段が残るように作るには意外と難しいパンかと思います。どのパンを作るのにも共通していることですが、酵母の元気加減、生地の柔らかさ加減、成型の仕方、発酵加減、焼き加減が上手く掛け合わさってきれいなバター・ロールが出来ることを作る度に感じます。

 

生徒さんも「成型がなかなか難しい~」と奮闘されていました(^^)がきれいなバター・ロールになりました。

 

もうひとつ作るパンは、今月のテーマになっています、お酒と楽しんでいただけるパンということで、ロシアのお惣菜パンのピロシです。

 

日本では揚げたものが一般的のようですが、ロシアでは「焼き」のものが一般的ということで、また暑い夏に揚げるのは大変ですので今回は焼きピロシキにしています。フィリングに特に決まりはなく、各家庭でありあわせのもので作られるということで、今回はひき肉とお野菜に塩レモンピールでアクセントをつけています。

 

ピロシキも成型の際に生地をよくつまみあわせないと焼成中にそこが割れてフィリングが出てしまいます。とじ目をしっかりつまみ合わせることがポイントです。

 

生地はバター・ロールと同じ生地を使っていますが、フィリングを入れたり、焼成時に表面に米油を塗りパリッと感を出すことでバター・ロールとは違う楽しみ方が出来ます。

 

生徒さんには塩レモンの爽やかな塩気と酸味の効いたフィリングを夏に食べやすい!とコメントをいただけて嬉しい限りです。

 

ご家族みなさん、お子さんにはおやつとして、大人のみなさんにはお酒とともにでも楽しんでいただければと思います。