今年は春先からすでに夏のような気候の日もあり、酵母も室温で十分発酵が出来る季節になりました。
今月の自家製酵母のレッスンは、室温でも酵母を起こしやすいこの時期、自家製酵母初心者の方でも起こしやすいレーズンの酵母を取り上げました。レーズンの酵母はレーズンの自然な甘みをほのかに感じますが、くせのない味わいのためハードなパンにも、甘いパンにもあう酵母です。
今回はこの酵母でイングリッシュ・マフィンとレーズンを入れたパンを作ります。
マフィンには、今月の栄養価の高い素材というテーマである発芽玄米を入れています。玄米をわずがに発芽させた状態のものを煮上げて生地の中に入れるともっちりした食感の生地になります。
発芽玄米にはビタミンB1やミネラルが玄米より多く含まれ、白米の10倍のGABAが含まれているといいます。GABAは天然アミノ酸のひとつで、血圧の上昇を抑え、ストレスを軽減する作用があります。
玄米を発芽させるのが難しいかなと思っていたのですが、今頃の季節だとそう難しいこともなく発芽してくれます。パンのために購入した玄米でしたが、こんなに体にいい栄養分があるなら普段のご飯のためにも発芽させよう!と思っています(^^)
あわせて作っていますのが、フィセル・オ・レザンです。フランスパン風の生地にレーズンを入れた細長いパンです。今回はフィリングのレーズンをアールグレイ紅茶に漬けたものを入れ込んでいます。焼成後のパンを切り分けるとアールグレイの香りがふわ~と漂います。
紅茶に漬けることでレーズンがジューシーになり、レーズンと紅茶の風味もマッチして「レーズンパン」が一段アップしたようになります(^^)ラム酒漬けなどのような洋酒漬けが苦手な方にはこの紅茶漬けのレーズンはおすすめなのではないかと思います。ぜひお試しください。
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